甲賀の丘に佇む木工ギャラリー&パティスリー
@manmamia
本社のある野洲から車で約50分。三重との県境の自然豊かな小高い丘に佇むカフェ&木工ギャラリー”マンマ・ミーア”さんにお邪魔してきました。
店内に入ると、厨房から甘い香りが漂ってきて一気にみんなのテンションがあがります!
出迎えてくださったのは、オーナーであり木工ギャラリーを営む川端健夫さんと、パティシエの美愛さん。とてもやわらかい雰囲気のご夫婦です(^^)
オリジナルのハーブティーを頂きながら、お話を伺いました。
伊賀のモクモク手作りファームで働いていた頃に出会ったお二人。その後、健夫さんは木工、美愛さんはパティシエの修行のために東京へと行き3年を迎えた頃、独立するためにこの地へ来たそうです。
奈良の町屋などいくつか候補地があった中で、当時とても便利とはいえないこの土地に決めたのたは、美愛さんがこの建物と周辺の景色に一目ぼれしたからなんだそう。
確かに!校舎から見える景色は自然豊かで四季の移り変わりが感じられ、なんだかホッとします。外を眺めながらお茶を頂いていると時間がゆっくり過ぎているようで、本当に居心地の良い空間です(^^)
モクモクファームで働いていた頃の上司のつながりで、地元の酒屋さんが紹介してくれたこの物件は、蚕小屋から小学校、ニット工場へとつながれてきた歴史ある木造校舎。築90年ほどの校舎は埃で床が見えないぐらいにとにかくボロボロ。電気やガスもとおっておらず、どこから手をつけようか、と気が遠くなる廃れぶりだったそう。
そこからご夫婦の地道なリノベーションが始まりました。
内壁の漆喰は健夫さんが練り、美愛さんが手塗りしたそうですが、とてもきれいな仕上がりに驚きです!(塗り壁は素人には本当に難しく、ひと部屋塗るのも大変なのです…)
途中、仕事仲間やお友達30人ほどがお手伝いに駆けつけてくれ、半年以上かけて完成しました。
リノベーションされた今では、埃まみれでボロボロに荒れていた形跡は伺えません。90年という歳月が作り上げた自然に朽ちた木造建築が美しく存在感を放っていますが、どこか懐かしさも感じられ心から落ち着ける居心地の良い場所へと生まれ変わっています!
地元の方だけでなく、今では遠方から足を運ぶ方も多くなったというマンマ・ミーア。これだけたくさんの方に愛される場所になったのは建物や立地だけでなくお二人の人柄がそうさせているのだと思います。
健夫さん、美愛さんお忙しい中、ご協力いただき本当にありがとうございました!