日本茶のはじまり、「近江の銘茶」
@信楽町朝宮「山本園」
みなさんは、滋賀県の茶所をご存知でしょうか?
「土山、政所、朝宮」主にこの3つの地域で生産されています。
中でも「朝宮茶」は日本五大銘茶でもあり、その歴史は日本最古といわれています。
1200年前、唐から大津へ茶の種が持ち帰られ、比叡山の麓に「日吉茶園」を開いたのが始まりだそうです。
お茶といえば静岡や京都の宇治のイメージが強いですが、この滋賀県が、日本茶業発祥の地だったとは驚きですね!
そんな歴史ある茶所、朝宮の「山本園」さまにお話を伺ってきました。
甲賀市信楽町の丘陵地にある朝宮は、昼夜の寒暖差が大きく、しっかりと葉に養分が蓄えられ、香り高い良質なお茶が育つそうです。
「山本園」のお茶は“若蒸し”という製法で、渋さを消してコク深い味が特徴です。
生産量は全国1%ほどと少ないですが、伝統の技術で丁寧に作られており、希少価値が高く業界ではトップブランドとして有名です。
山本園代表の山本様が美味しいお茶の淹れ方を教えてくださいました!
『お茶は温度が命!』
80度以上になると、タンニン(渋み)が溶け出すため、50~60度のお湯が最適だそう。
①沸騰させたお湯を50~60度まで冷ます。
②1人前3~5グラムの茶葉を急須に入れ、冷ました湯を注ぐ。
③1分半ほど蒸らし、茶葉が7割ほど開いたら飲み頃。うまみが凝縮する最後の1滴まで注ぎます。
④2煎目はやや高い温度で急須に湯を注いだら、すぐに湯呑に注ぐ。
夏は、氷と茶葉を急須に敷き詰めて、氷が溶け切ったら「氷出し茶」の完成です♪
低温であるほど苦みや渋みが抑えられるため、甘味のあるお茶を頂けます。
お茶の主成分であるカテキンには発ガン抑制作用や、抗菌作用、血糖値やコレステロールを下げる作用があると言われており、いいことだらけですね!
今回、山本園にお邪魔して今まで知らなかった日本茶のことをたくさん知ることができました!
コーヒーでホッとするのもいいですが、日本茶と和スイーツも相性ばっちりです!
みなさんも、日本茶を愉しむ機会を増やしてみてはいかがでしょうか?